ジニ係数の目安について

格差が問題になるレベルがわかる指標はないかと思い調べたところ、「貧富の格差は「危険レベル」に達したか?」という記事が見つかりましたが、記事内のジニ係数の目安の根拠がわからなかったので、他のサイトでジニ係数の目安がどう書かれているか調べました。すると、次のような表が多く見つかりました。

〜0.1 平準化が仕組まれる人為的な背景がある
0.1〜0.2 相当平等だが向上への努力を阻害する懸念がある
0.2〜0.3 社会で一般にある通常の配分型
0.3〜0.4 少し格差があるが、競争の中での向上には好ましい面もある
0.4〜0.5 格差がきつい
0.5〜 特段の事情がない限り是正を要する

この表はhttp://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/122dist/1224inc/gini/gini.html(リンク切れ)が出典と思われますが、同一筆者の「ジニ係数の評価」というページに右の表は、筆者の頭の中にある1つの目安であり、実際には、さらに、個々の具体的ケースに当てはめて検討する必要があるとあり、おおよその個人的な見解を示すものでした。
外国ではどのように言われているのか調べると、一般的にはジニ係数0.4が警告水準と書かれたページが多数見つかりました。以下のリンクはその例です。

2番目のページにset by the United Nationsとあったので国連の資料を探すと以下のpdfが見つかりました。

この資料の51ページにジニ係数の目安の表があり、0.40のところを見ると、確かにInternational alert line – inequality thresholdと書いてありました。表の下にはSource: UN-HABITAT Monitoring and Research Division, 2008.とあり、これ以上は調べられませんでした。
ジニ係数0.4を警告水準にした具体的理由はわかりませんでしたが、国連ハビタットジニ係数の目安を公表していたことはわかりました。